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ソファ張替
2017/06/24

(1933~35製のソファ張替)ソファで継承

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 1)曽祖父のソファを張替。
  曽祖父の方がアメリカで買われたソファ、、1933年~35年頃のものとのことです。
  84年前のアメリカってどんなかんじだったのでしょうか???
  T型フォードが走り、、多分イギリスからの文化の影響があり、、ブリティッシュな
  雰囲気のソファが多かったのでしょうか???何かサンフランシスコで買ってニューヨーク
  にこのソファを列車で持って行き数年暮らして、、、そこから日本へやってきたみたいです。
  そして、、日本の84年前、、昭和8年の住宅事情はどのような感じだったんだろう??
  自宅にソファがあるお宅が何%ぐらいあったのでしょうか?
  私の祖父はその頃、、椅子張り職人の修行を始めたばかり、、父は1歳、、、、
  どんな時代だったのか、、、興味があります、、、、

2)張り替える前のソファはこんな感じでした。


今回はオリジナルに戻すのではなく、現代のテイストと少し加味して張替ました。
クッション材は交換しました。
張り方で、鋲をずらっと打つのではなく、3cmぐらい間隔をあけて打つ、、ニューヨークスタイルと
呼んでいる仕上げ方にしました。

また鋲も真鍮色ではなく、、黒ブロンズという色の鋲を使用しました。
かなり印象が違います。



3)再塗装

 見てお分かりかと思いますが、肘、脚の傷、、塗装のはがれを直し再塗装しました。
 あまり新しくなり過ぎないような仕上げをしました。


3)オットマン張替

  歴史のあるアームチェアーとおそろいではありませんが、ボタン絞りのオットマンも
  全く同じ張り方で張替ました。



4)張地はフランスのピエールフレイ
  
  今まで使ったベルベットの中で一番クウォリティの高いベルベットです。
  初めはシルクの入ったものを希望されておりましたが、クッションの縫製が
  上手く仕上がらないので、、天然素材でもコットンを使ったベルベットが
  良いのではないかとお勧めして、、何種類もサンプルを取り寄せ、
  この黒の色合いと質感がこの布地よいとのことで
  フランスのピエルフレイのコットンベルベットを使いました。
  なんと1mあたり   33,500円です、、、、、
  素晴らしい布地です。。。。。。。


曽祖父の椅子を私が受け継ぎ、、、大切に使います、、、そして次の世代に、、、

100歳を越すソファです、、、、、

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