スタンリーズメッセージ:基本編その1、ソファの選び方
良くある質問です。
***ソファはどのようなことを注意して買ったら良いのでしょうか?******
このような質問に対する、私個人の意見を何回かに分けてスタンリーズメッセージとして
ブログを書きたいと思います。(2018年中に5回ぐらい書きます)
住まわれるところがマンションか1軒屋かでも多少考えることは違うところがありますが、
大まかなシュミレーションをお話します。
まずは、ソファを置く部屋ですが、一番多いのはやはりリビングです。
寝室用のソファをお買い求めになる方もおりますが、その場合あまり悩むことがないかと思います。
ここでは、リビングにソファを置く場合を想定します。
1)LDKにソファを置く場合です。
実際のお部屋を見たり、平面図を見て、、、どこにどういうソファを置こうかと考えます。
LDKにはダイニングセットとソファを置かなければならない場合が多いかと思います。
どのようなソファを置くかという前に、全体をどのレイアウトにするか
をまず考えなければなりません。
2)配置する優先順位。
重要視したいのがやはり導線です。
キッチンで作ったものをダイニングへ、、洗濯物を干すベランダへ、、
リビングでどのように寛ぐか、、、(テレビの見方、ダイニングとリビングの関係など)
まずは、ダイニングスペースを決めることが優先かと思います。
キッチンとの関連もあるので比較的簡単に決められるかと思います。
第1優先順位、、、、それはダイニングテーブルと椅子は配置する。
3)ダイニングテーブル、椅子の位置が決まりましたら、、、次はテレビとソファです。
最近テレビを見ない人が増えていますが、一般的には食事をしながらテレビを見る。
ソファで寛ぎながらテレビを見る方が多いかと思います。
第2と第3優先順位はテレビ、、、ソファです。
4)テレビの位置、、、
ダイニングからみて正面
ソファから見て正面の2パターンが多いかと思います。
両方からみて正面というもありますが、テレビまでの距離、LDKの形で
難しい場合が多いです。
*テレビを窓を背にするというは、テレビが見えずらいのであまりお勧めはしません。
5)色々なパターンを試し、全体のバランスを考えてソファの位置を決めます。
***参考にとある人のLD、大体の平面図を添付します*****
*****ソファは窓を背にして、、テレビは正面、ダイニングからテレビは斜め前です。****
==============ここまでが準備段階(構想)==================
さてスペースが決まったところで、どのようなソファを買おうか???と考えます。
ソファは大別して2パターン考えられます。
1)背中にクッションがあるソファ、2)張り込みタイプのソファ。
1)ゆったりと寛げる背中にクッションのついた奥行きの広いタイプ。
奥行きは88cm~1mぐらいのものが多いです。
背中にクッションがある寛げるタイプ バーバラ 奥行き95cm
2)だらっと寛ぐタイプではなく背中をつけてきちんとというか、背筋を伸ばして座る
背中が張り込んであるタイプ。(張り込みタイプ)
奥行きは70cm~80cm(85m)以内のものが多いです。
85cmですとだらっとできますが、、、、
張り込みタイプ ローラ 奥行き80cm
**だらっと寛ぎたいが、、あまり奥行きがなく圧迫感がない
背中の低いものがいいかな??という人は、、
奥行き85cm張り込みのジョージアがお勧めです。****
A)まずはこの2つの違いを理解して、スペース、どのように座りたいかを考えてください。
B)大体イメージをつかんだら、実際このソファが搬入できるのだろうか??を考えてみてください。
特に1軒屋の2階リビングは搬入困難な場合が多々あります。
マンションで玄関を入って何回か廊下を曲がってからリビングだったり、
1部下がり天井がある場合も納品が難しい場合があります。
お客様で搬入できるかどうか判断するのは難しいので、
ご自宅の図面を持参してお店の人に相談するのが良いかと思います。
C)ここまで用意が出来ましたら、図面をもって各店の色々なソファに座って、、
座り心地、サイズ感を試し、 自分の思い描いていたものと近いのか、、、
違うのかを味わうことが大事です。色々なソファを見て、座ることを
お勧めします。
==============下見、研究、、、=================
このあと、これまでの経験を元に、、自分の好きなデザイン、テイスト、、、そして希望に合う張地を探しましょう!!!
色々な考え方がありますので、、、
あくまでも個人的な意見としてお聞きください。
1)やはりデザインというは、、大切です。
美しいソファ、自分の描くインテリアと合うデザイン、、、
北欧のデザイン、イタリアのモダンなデザインが好き、、フランス、イギリスの
伝統的なデザイン、、、アメリカの大降りな迫力のある雰囲気が好き、、、
など、、これは好みかと思います。
自分はこのデザインが好みだというものを確立してください。
2)サイズ、バランスも大切です。
サイズに関してですが、
ソファで部屋が埋まってしまうのもあまり美しくないかと思います。
適度なスペースを確保して最大限のソファサイズなどと、
部屋の中でのバランスを考えてください。
もう1点根本的に大切なのは、やはりソファは座って丁度自分の体に
合うかどうかと言うのがあります。
幅はあまり問題になりませんが、奥行きと高さと座面、背面の角度、
距離が問題です。
脚がつかない、背中がつかない、体が前の方に傾く感じがする、など
自分の体にフィットしないソファはNGです。
自分にあった寛げるソファを探してください。
バランスの取れたソファを選びましょう!!
!
3)座り心地、、、、
座り心地を左右するのはサイズバランスもありますが、クッション材が大きく
座り心地を変えます。大別すると2種類かと思います。
1)フェザークッション(ウレタンとフェザーの組み合わせ)
2)ウレタンクッション
フェザークッション (丸みを帯び、ふっくらとした感じがします)
ウレタンクッション(直線的で、見た目が平らな感じがします)
上記の2種類のクッションの詳細を説明します。
1)フェザークッション
フェザークッションといっても、何種類かあります。
a)内袋にフェザーだけを入れたもの。フェザー100%クッション
b)内袋にフェザーとウレタンチップ(粉砕)をミックスしていれたもの。
フェザーとウレタンチップの割合によって硬さは変わります。
c)ウレタン材を芯にして、フェザーのシートをウレタンに巻き込んだもの。
ウレタンの硬さ、フェザーの重量、片面フェザー、両面フェザーなどに
よって硬さが異なります。
スタンリーズのフェザークッションはc)です。
特徴:柔らかく、沈み込んで座る感じです。ふわっとして体をつつんでくれる
座り心地が心地よいです。ただ座ったところが沈みこんだままなので、座った後に
はたいたり、振ったりして空気を送り込み,形を整えるという作業が必要です。
2)ウレタンクッション
ウレタンクッションは重油を発砲して作るウレタンというものを中心
にその上に化繊の綿を巻いて作ります。
そのウレタン素材の比重によって硬さが異なります。
比重が低いほど、柔らかく、へたりが早いので比重のある程度高い
高反発ウレタンというものを使用する場合が多いです。
特徴:適度な硬さがあり、状態があまり変わりません。
体をきちんと支えてくれるので腰の悪い方がこちらがお勧めです。
また横になる場合も、ウレタンクッションのほうが良いかと思います。
スタンリーズでは、硬さの違うウレタンを3層にして作っております。
1)デザイン、2)サイズ、バランス、3)座り心地 最後4番目は 、張地です。
4)張地
張地は大きく分けて、3つの選択肢があります。
1)布地、2)本皮革、3)合成皮革、ビニールレザーです。
1)布地ですが、2種類で分類できます。
a)天然素材、:コットン、リネン、ビスコース、シルク(あまり張地には適しません)
b)化学繊維、:ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン など
天然素材は、発色が美しく、肌触りも良い物です。ただ退色、強度が化繊に比べると弱いです。
化学繊維は、強度があり、撥水、防汚、屋外用の耐光性のあるもの等機能性のある素材があります。
天然素材に比べるとやや発色、柔らかさが劣る。(現在はかなり改善されています)
2)本皮革
本皮革も大別しますと2種類に分かれます。
a)顔料革;クロムという薬品でなめし、顔料でウレタン塗装をした革。
特徴は、取り扱いが簡単。耐光性、耐水性があります。水をこぼしても
シミならず、光による変色も少ない。塗装が落ちるとその効果がなくなります。
原皮本来の革らしさがあまりありません。
b)染料革:染料で染めて作る革。染料だけでつくるとピュアアニリン、
染料にトップコートをかけるとセミアニリン。クロムなめしか、
タンニンなめしかで表情は変わります。
特徴;革本来の美しさ、ナチュラルさがありますが、
耐光性、耐水性に劣ります。
水をこぼすとしみになり、太陽光で色が変色します。
ただ革の風合いとして 変化を楽しむという、
革のソファの味を楽しめる!!とお考えください。
3)合成皮革、ビニールレザー
合成皮革;成分がポリウレタンで、革に近い素材感がありとても柔らかい。
表面に薄い皮膜を張っているのでその皮膜がはがれ易い。
ビニールに比べると強度が弱い。
ビニールレザー;成分が塩化ビニールで、水や繊細で拭いて汚れを落とせる
メンテナンスが簡単。合皮に比べると硬く、革のような風合いがありません。
張地の選択支は以上です。
家族構成、ペットの有無、予算、趣向によって選ぶポイントが異なるかと思いますが、
たとえば、お子様が小さいときは、汚れ防止のついた布地で張り、
お子様が大きくなったら本皮革、天然素材に張替えるなど、
長期的に考えられたほうが良いかと思います。
個人的には、イギリス、フランス、イタリアの天然素材が好きですが、
ライフスタイルに応じてインテリア、ソファも変化して良いのではないでしょうか???
総合的にみて、、やはり慎重に選んでほしいし、気に入ったものを妥協なく買ってほしいと思います。
また買って捨てるというのではなく、ライフスタイルの変化に応じて、メンテして長く
使い続けるということが必要ではないでしょうか?
ごみを出さないと言うのが、地球のためにも、最大のエコです。
家具、ソファを継承する、自分の子供も使う、友達に使ってもらう
など長期的なビジョンをもってソファを買ってください。
これが私の願いです。
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